人は、記憶と経験に向き合ってはじめて
未来を見いだすことができます。
福岡は古くから「もうひとつの舞台」
声なき歴史は静かに息づいています。
わたしたちは、先人の声に耳を澄まし
彼らの志を次世代へつないでいきます。
NPO法人福岡歴史研究会の理事長を拝命いたしました薙野修二です。
創設者である大谷賢二前理事長は、福岡博多に生まれ育ちながら 「福岡のことを知らなかった」という気づきから、この会を立ち上げられました。 以来、幾多の困難を乗り越え、四半世紀にわたり歴史への関心を育む活動を続けてこられました。 その歩みを受け継ぐ重みを、改めて胸に刻んでおります。
一般的に「歴史」とは、しばしば勝者の視点で記述され、
それが必ずしも正しいものではないことは、みなさまもご承知のとおりです。
近年では、明治維新や西南戦争、大東亜戦争などの時代の転換点で、
福岡は「敗者」としての立場に置かれ存在が見過ごされてきました。
また、福岡の先人たちの多くがアジアの国々の独立と発展に寄与されていますが、
その事実が現代の日本人に知られることもありません。
だからこそ、光が当たらなかった「敗者」に目を向け、彼らの生きざまを見つめ直すことが、
福岡の歴史を知る本質だと考えています。
戦後の自虐史観と呼ばれる歴史観により、私たちの自尊心は大きく損なわれました。
しかし、過去を正しく理解することで、若い世代が郷土に誇りを取り戻し、
それが現在社会の課題を解決する手がかりとなり、未来への道しるべとなるはずです。
わたしたちはこうした想いを大切にし、郷土が受け継いできた志を次の世代へと確かに手渡し、 福岡から日本の未来へと続く連鎖をともに築いてまいります。
当法人の定款・事業報告書は、以下の内閣府NPOポータルサイトにて公開しております。
NPO 法人福岡歴史研究会(内閣府NPOポータルサイト)